【書評】方法序説
何でもっと早く読まなかったのだろうか。。。
一読後に後悔の念がまずくる。
これほど叡智と探求心にあふれた人物は果たして後にも先にもいるだろうか。
デカルトの生きた時代から、およそ400年たった今を生きる人間にさえ衝撃を与えてくる、その思想、思考の深さ、精神。
化け物なんて言葉じゃ表しきれない人物ですよね。デカルトさん。
理性を正しく導き、学問において真理を追究するための
書評なんてしたくないからつべこべ言わず、読んでない方に早急に読んでいただきたい。笑
けど書評としている以上はさっそく、、、
デカルトって?
・1596-1650を生きた哲学者?
・哲学のみならず、人文学、医学、幾何学、言語学、詩などあらゆる学問を修めた。
・演繹法、方法的懐疑➡︎『ワレ惟ウ、故ニワレ有リ』
本書概要
・そんなデカルトが、当初は著者名不明として出版。
「あらゆる学問を知ったこの俺が、世界の真理を知るための知識を身に付けるとっておきの方法を築き上げたから、教えてやんよ。」
・この本が後世の人の助けとなるならばぜひ活用して、学問・真理の追究に役立ててくれ。
ワレ惟ウ、故ニワレ有リ
・少しでも疑えるものはすべて自分の信念から捨て去れ。
・感情?お前夢見るだろ!あれは現実か?
・幾何学は絶対?そんなこといって推論間違えば、真理も正しくないだろ?
・せーんぶ偽、でも、今そう考えているってことは、お前だけは必然的な存在だろ。
・ただ一人の良識持った人間(デカルト or anyone)が、自分の精神(知識)の基準に適う確固たる事実だけを基に物事を追求していくことで、全ての真理に接近できる。
読み終えて
これから医の道を進むにあたっても、大切なことは「自分の頭で考える」こと、という最も単純で当然なことを改めて教えてくれる。
しかしそう簡単なことではない。
あらゆるものを疑い、真偽の判断を自らの規範に照らし合わせて選択し続ける人生は相当ハードモード。
それができた先には、いったいどんな未来があるのでしょうね~。
デカルトは徹底して二元論者の立場。身体と魂、神の存在までも肯定している点で、
DEATHの著者シェリー先生(物理主義)とは対立してますね。哲学もおもれぇ(*'▽')
皆さんは本書からどんなメッセージを受け取るのでしょうか。