【医学】奇脈とは
急にもろ医学の内容になってすみません。
ネタ不足です。笑
研修医になって三日過ごしたことで相当疲れていたようで、土日は完全にオフと化していました。
ブログまでオフになってしまい反省、、、
「忙中閑あり」
これは大学の講義であるプロフェッサーが申し上げていた言葉で
今では私の座右の銘にしてしまおうかと考えているのですが、
簡単に言うと、
「どんなに忙しいときでも、少しの暇はあるものだ」
という意味でして
国試を目前に控える私たちに
「たくさん覚えなきゃで大変だけど、心だけはせめて余裕をもって過ごすんだよ」
、とありがたいお言葉をくれたのでした。
(閑は門構と大地を覆う木を表す象形の成り立ちからもわかるように、「静か」、「暇」な様を表します。)
こんなことを書きながら、土日は忙中どころかほとんど暇だったことを思い出し猛省するばかりです笑
前置きがすぎましたが、要するにネタがなく笑
今回は「奇脈」について。教科書まとめ程度です。
1.所見
吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上の低下
2.技法
橈骨動脈等による脈圧法とマンシェットによる血圧法があるが、
脈圧法で測れるのは15~20mmHg 以上の血圧低下があるとき。
血圧法では、通常の測り方を行い、
奇脈がある場合には、吸気ではコロトコフ音は消失し、呼気時のみに聴取。
②減圧を再開すると、1呼吸周期を通して、呼気でも吸気でもコロトコフ音を聴取する。
③さらに減圧すると、呼気吸気ともに聴取しなくなる。(拡張期血圧)
この時、呼気時のみコロトコフ音が聞こえていた間の血圧差(①➡②)が奇脈の血圧差となる。
(①140②120③80mmHgとすると、20mmHgの奇脈を伴う140/80mmHgとなる)
3.臨床的意義
奇脈は心タンポナーデと喘息において共通の所見。
心タンポナーデでは感度98%、特異度80%とも。(諸説あり)
4.心タンポナーデ
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心房中隔欠損症;吸気時でも右室内の血液が増えない
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重度の左室不全;左室圧が慢性的に高い
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大動脈弁逆流;左室が左房以外からも血流を受ける
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局所タンポナーデ;各心腔が空間を取り合うほどに圧排してこない
5.その他の病態
喘息、心タンポナーデ以外にも、
稀ではあるが収縮性心膜炎、右室梗塞、肺梗塞においても奇脈を見ることがある。
6.逆奇脈(完全にただのメモ)
完全に理解できていないのだが、
‘‘呼気時‘‘に10mmHg以上の収縮期血圧低下を見る病態として、以下があるそうな。
- 肥大型心筋症
- 洞調律乖離
- 左室不全時の間欠的吸気陽圧呼吸
今回はこの辺で。
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新潟市内の桜は7分咲きといったところでした。
お花見宴会は自粛ムードでしょうが、せめて写真くらいはと。